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　連休明け5日の中国本土株式市場で上海総合指数は高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。米中貿易摩擦が深刻化するリスクが意識されている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.30％安の3240.71ポイントで推移。セクター別では、保険が全面安となっているほか、航空・空港運営、電源設備、商業・百貨店、観光・ホテルなどが安い。半面、貴金属が全面高。ソフトウエア開発、インターネットサービス、半導体などが買われている。

　5日の香港市場でハンセン指数は続伸して寄り付いた直後、下げに転じた。前日の米ハイテク株高を受けた買いが先行したものの、中国と米国の貿易摩擦が激化するリスクが意識された。市場で米中首脳会談が対立解消につながるとの観測が広がっていたが、トランプ米大統領は4日、中国の習近平国家主席との電話協議について「急いでいない」と述べた。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.90％安の20603.87ポイントで推移している。個別では、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、ボトル入り飲料水大手の農夫山泉（09633）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）が大きく売られている。半面、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック（00285）、海運の東方海外（00316）が上昇している。