8日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。7日発表の米経済指標が予想を上回る強い結果となったことで米長期金利が上昇し、米連邦準備理事会（FRB）が追加利下げに一段と慎重になるとの懸念が強まった。もっとも、前日終値は昨年11月29日以来約1カ月ぶり安値だったとあって買い直しも入り、朝方に小幅ながら高くなる場面があった。

　指数は日本時間午前10時48分現在、前日比0.39％安の19372.41ポイントで推移。個別では、大型ネット株の美団（03690）とテンセント（00700）が売られ、相場の重荷となっている。石炭大手の中国神華能源（01088）、光学部品メーカーの舜宇光学科技（02382）、スマートフォン大手の小米集団（01810）も安い。半面、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）と子会社の京東健康（06618）、石油大手のペトロチャイナ（00857）が上昇。本土系銀行株の中国工商銀行（01398）、中国銀行（03988）も買われている。

　8日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。中国景気の不安や米中対立への激化懸念が引き続き重荷。2024年12月の中国の物価統計の発表を翌日に控え、投資家は積極的にリスクを取りにくい。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.12％高の3210.77ポイントで推移。セクター別では、自動車、金融・投資関連が全面安。非金属素材、商業・百貨店なども売られている。半面、造船、貴金属、銀行が上昇している。

上海総合指数
　始値：3218.86ポイント
　前日比：-10.78ポイント
　騰落率：-0.33％

上海B株指数
　始値：262.02ポイント
　前日比：-0.11ポイント
　騰落率：-0.04％

深セン成分指数
　始値：9940.20ポイント
　前日比：-58.56ポイント
　騰落率：-0.59％

深センB株指数
　始値：1196.63ポイント
　前日比：-0.30ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3781.26ポイント
　前日比：-14.85ポイント
　騰落率：-0.39％