週明け9日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前週末終値は11月11日以来およそ4週間ぶりの高値とあって、いったん利益を確定する売りが先行している。中国景気不安もくすぶる。寄り付き後に中国国家統計局が発表した11月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.2％上昇。上昇幅は前月比0.1ポイント縮小し、市場予想の0.5％から下振れした。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前営業日比0.53％安の19760.32ポイントで推移。個別では、新たにハンセン指数構成銘柄となった新東方教育科技（09901）が大幅安。不動産開発の龍湖集団（00960）、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）、家電大手の海爾智家（06690）も売られている。半面、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）と薬明生物技術（02269）が高い。

　週明け9日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。指数は前週末に終値で11月13日以来、約3週間ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。寄り付きと同時に発表された2024年11月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.2％上昇、生産者物価指数（PPI）は2.5％下落だった。市場予想はそれぞれ0.5％上昇、2.8％下落。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.08％安の3401.27ポイントで推移している。セクター別では、教育や不動産サービス、石炭などが売られる半面、医療サービスや鉄鋼、自動車などが買われている。

上海総合指数
　始値：3402.63ポイント
　前日比：-1.45ポイント
　騰落率：-0.04％

上海B株指数
　始値：279.65ポイント
　前日比：0.12ポイント
　騰落率：0.04％

深セン成分指数
　始値：10780.98ポイント
　前日比：-10.36ポイント
　騰落率：-0.1％

深センB株指数
　始値：1230.16ポイント
　前日比：0.66ポイント
　騰落率：0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3970.66ポイント
　前日比：-2.48ポイント
　騰落率：-0.06％