8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸スタート。心理的節目の3500ポイントに乗せて寄り付いた後、上げ幅を縮小してもみ合う展開。米大統領選挙の結果を踏まえ中国当局が追加の景気刺激策を強化するとの見方が買いを支える一方、足元の上昇を受けて利益確定売りが重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.27％高の3479.95ポイントで推移。セクター別では、バッテリー、バッテリー素材、通信設備、太陽光発電設備、半導体などが高い。半面、投資・金融関連、不動産サービス、観光・ホテルなどが売られている。

　8日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まり、始値で心理的節目の21000ポイントを回復。前日のNY市場でハイテク株が買われた流れを引き継いだ。米連邦準備理事会（FRB）が7日まで開いた米連邦公開市場委員会（FOMC）で0.25％の利下げを決めたことで、運用リスクを取りやすくなった。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比1.30％高の21226.24ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に2024年7−9月期決算を発表したSMIC（00981）が大幅高。中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）とアリババ集団（09988）、自動車メーカーの吉利汽車（00175）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）も買われている。半面、オンラインゲームのネットイース（09999）が下落。

上海総合指数
　始値：3502.13ポイント
　前日比：31.47ポイント
　騰落率：0.91％

上海B株指数
　始値：286.78ポイント
　前日比：0.63ポイント
　騰落率：0.22％

深セン成分指数
　始値：11374.20ポイント
　前日比：138.28ポイント
　騰落率：1.23％

深センB株指数
　始値：1289.51ポイント
　前日比：5.40ポイント
　騰落率：0.42％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4192.08ポイント
　前日比：46.38ポイント
　騰落率：1.12％