31日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。中国の景況感の改善を好感。国家統計局が寄り付きとほぼ同時に発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.1となり、市場コンセンサス予想の49.9を上回った。前月比で0.3ポイント上昇し、6カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を超えた。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.31％高の20443.86ポイントで推移している。個別では、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業（02319）、オンライン旅行大手のトリップ・ドットコム（09961）、新興自動車メーカーの理想汽車（02015）が高い。アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ（01299）、中国国有銀行大手の中国工商銀行（01398）、中国生保大手の中国人寿保険（02628）なども買われている。半面、豚肉大手の万洲国際（00288）、自動車・電池メーカーもBYD（01211）、香港不動産関連の新世界発展（00017）、恒隆地産（00101）などが安い。

　31日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国国家統計局と中国物流採購聯合会が31日発表した2024年10月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.1となり、市場コンセンサス予想の49.9を上回った。ただ、週内に財新中国製造業PMIや米雇用統計などの発表を控えており、様子見ムードが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.21％安の3259.22ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や造船、半導体などが売られる半面、太陽光発電設備やセメント・建材、風力発電設備などが買われている。

上海総合指数
　始値：3267.98ポイント
　前日比：1.74ポイント
　騰落率：0.05％

上海B株指数
　始値：275.19ポイント
　前日比：1.52ポイント
　騰落率：0.56％

深セン成分指数
　始値：10535.41ポイント
　前日比：4.56ポイント
　騰落率：0.04％

深センB株指数
　始値：1221.18ポイント
　前日比：-1.56ポイント
　騰落率：-0.13％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3888.42ポイント
　前日比：-1.03ポイント
　騰落率：-0.03％