30日の中国本土株式市場で上海総合指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国当局が追加の景気刺激策などを打ち出す期待は根強いものの、10月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）の発表を翌日に控え、投資家は積極的にリスクを取りにくいもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.15％安の3281.35ポイントで推移。セクター別では、貿易、ソフトウエア開発、投資・金融関連、造船などが安い。半面、建設機械、風力発電設備、不動産開発などが買われている。

　30日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日まで3営業日続伸した後とあって、いったん利益を確定する売りが出やすい。週内に10月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）や米雇用統計の発表を控え、持ち高を整理する動きがあるもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.34％安の20630.92ポイントで推移している。個別では、自動車株の理想汽車（02015）、吉利汽車（00175）、BYD（01211）が下落。中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）とJDドットコム（09618）は反落している。半面、不動産開発の中国海外発展（00688）、龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）が上昇。前日大引け後に2024年7−9月期決算を発表したペトロチャイナ（00857）も買われている。

上海総合指数
　引値：3275.36ポイント
　前日比：-11.05ポイント
　騰落率：-0.34％

上海B株指数
　引値：274.76ポイント
　前日比：-3.47ポイント
　騰落率：-1.25％

深セン成分指数
　引値：10493.30ポイント
　前日比：-50.03ポイント
　騰落率：-0.47％

深センB株指数
　引値：1234.46ポイント
　前日比：-5.38ポイント
　騰落率：-0.43％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3906.16ポイント
　前日比：-18.49ポイント
　騰落率：-0.47％