17日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。18日に7−9月期国内総生産（GDP）や9月の小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標が発表されるとあって様子見ムードは強いものの、景気対策への期待感から買いが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.49％高の3218.61ポイントで推移している。セクター別では、ソフトウエア開発や電子部品、半導体などが買われる半面、不動産開発や不動産サービス、貴金属などが売られている。

　17日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日の米株高が好感されたほか、政策期待が買いを支えている。中国の国務院新聞弁公室は現地時間のきょう午前10時に記者会見を開き、住宅都市農村建設部の倪虹部長らが「不動産市場の平穏で健全な発展に関する状況」を説明する予定。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比1.50％高の20591.38ポイントで推移。個別では、2024年1−9月期決算の大幅増益見通しを発表した生保大手の中国人寿保険（02628）が高い。製薬会社の翰森製薬（03692）、ビールメーカーの華潤ビール（00291）や、ネット株のJDドットコム（09618）、トリップ・ドットコム（09961）、美団（03690）、アリババ集団（09988）などが買われている。半面、前日に高かった本土不動産株の龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）、華潤万象生活（01209）などが反落している。

上海総合指数
　始値：3220.73ポイント
　前日比：17.78ポイント
　騰落率：0.56％

上海B株指数
　始値：269.25ポイント
　前日比：0.37ポイント
　騰落率：0.14％

深セン成分指数
　始値：10034.41ポイント
　前日比：69.39ポイント
　騰落率：0.7％

深センB株指数
　始値：1213.56ポイント
　前日比：0.78ポイント
　騰落率：0.06％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3853.84ポイント
　前日比：22.25ポイント
　騰落率：0.58％