16日の中国本土株式市場で続落スタート。心理的節目の3200ポイントを割り込んで寄り付いた。9月の物価統計や貿易統計の予想下振れで中国景気の先行き不安が意識されているほか、人民元安を受けた資金流出への懸念も重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.46％安の3186.52ポイントで推移。セクター別では、太陽光発電設備、投資・金融関連、半導体、バッテリーなどが安い。半面、セメント・建材が全面高となっているほか、不動産サービス、不動産開発などが買われている。

　16日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前日の米株式相場が半導体株を中心に下落した流れを引き継ぎ、運用リスクを回避する動きが広がった。半面、中国政府があす開く記者会見で「不動産市場の平穏で健全な発展に関する状況」を紹介すると伝わり、関連銘柄が物色されている。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.43％安の20230.95ポイントで推移している。個別では、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）が大幅に続落。太陽光パネル用ガラスの信義光能（00968）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）も安い。半面、不動産開発の龍湖集団（00960）と中国海外発展（00688）、華潤置地（01109）が買われている。

上海総合指数
　始値：3169.17ポイント
　前日比：-32.12ポイント
　騰落率：-1.00％

上海B株指数
　始値：267.58ポイント
　前日比：-4.81ポイント
　騰落率：-1.77％

深セン成分指数
　始値：9898.13ポイント
　前日比：-168.39ポイント
　騰落率：-1.67％

深センB株指数
　始値：1209.55ポイント
　前日比：-2.61ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3806.14ポイント
　前日比：-49.85ポイント
　騰落率：-1.29％