25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比2.01％高の19382.54ポイントだった。中国企業指数は2.32％高の6870.03ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1510億7000万HKドルと大商い。

　ハンセン指数はほぼ全面高で始まり、朝方に上昇率が3％を超える場面があった。中国人民銀行（中央銀行）が寄り付き前に発表した中期貸出制度（MLF）金利が前月比0.3％低下したことで、最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）引き下げに期待する買いが膨らんだ。前日に人民銀の潘功勝総裁が政策金利の引き下げ見通しを示し、資本市場支援策も打ち出しており、投資家がリスクオン姿勢を強めた。

　個別では、医薬品ネット通販の京東健康（06618）と阿里健康（00241）が7％近く上昇。金融株の中国平安保険（02318）と招商銀行（03968）、香港不動産株の中国海外発展（00688）と九龍倉置業地産（01997）は大幅に続伸した。一方、即席麺大手の康師傅控股（00322）とスマートフォン大手の小米集団（01810）が反落。10億HKドルを投じる自社株買い計画の完了を発表した無錫薬明康徳新薬開発（02359）も売られた。

ハンセン指数
　引値：19382.54ポイント
　前日比：381.98ポイント
　騰落率：2.01％

中国企業指数
　引値：6870.03ポイント
　前日比：155.56ポイント
　騰落率：2.32％

レッドチップ指数
　引値：3723.03ポイント
　前日比：68.42ポイント
　騰落率：1.87％

　25日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日続伸。前場終値は前日比1.73％高の2912.65ポイントだった。深セン成分指数は2.36％高の8634.99ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7953億900万元だった。

　上海総合指数は心理的節目の2900ポイントに乗せて寄り付くと、一時は上昇率を3％超に広げた。中国金融当局が24日の会見で表明した一連の追加緩和策を好感する買いが続いた。中国人民銀行（中央銀行）が朝方発表した中期貸出制度（MLF）金利は2.0％と前月の2.3％から低下し、人民銀の潘功勝行長が同会見で示した見通しと一致した。もっとも、相場の急ピッチな上昇を受けて、高値警戒感から前場半ば以降はじりじりと上げ幅を縮めた。

　セクター別では、投資・金融関連、文化・メディア、貴金属が全面高となるなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。

　上海B株指数は1.72％高の244.24ポイント、深センB株指数は1.69％高の1097.04ポイント。