24日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅反発。前場終値は前日比3.28％高の18845.37ポイントだった。中国企業指数は3.94％高の6641.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1179億4000万HKドルと商いが膨らんだ。

　ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、前場半ば以降に上げ幅を拡大した。米連邦準備理事会（FRB）の利下げが継続するとの観測に加え、中国当局の景気対策が好感された。国務院新聞弁公室がきょう開いた報道向け発表会で、中国人民銀行（中央銀行）は預金準備率を近く0.5％引き下げると発表したほか、年内にさらに0.25−0.5％引き下げるなどの方針を示した。

　個別では、商業銀行準大手の招商銀行（03968）、自動車ディーラーの中升集団（00881）、ネット通販大手のJDドットコム（09618）、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技（02382）などが急伸。半面、長江グループ系公益事業者の長江インフラ（01038）と傘下の電能実業（00006）、製薬会社の翰森製薬（03692）などが下げた。

ハンセン指数
　引値：18845.37ポイント
　前日比：598.26ポイント
　騰落率：3.28％

中国企業指数
　引値：6641.06ポイント
　前日比：251.98ポイント
　騰落率：3.94％

レッドチップ指数
　引値：3626.84ポイント
　前日比：117.71ポイント
　騰落率：3.35％

　24日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に5営業日続伸。前場終値は前日比2.38％高の2814.30ポイントだった。深セン成分指数は2.58％高の8291.61ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5200億6400万元だった。

　上海総合指数は前日のNY市場が上昇した流れを引き継いでプラス圏で推移し、心理的節目の2800ポイントに乗せて前場の取引を終えた。中国人民銀行（中央銀行）の潘功勝行長が24日午前、国務院新聞弁公室が開いた報道向け発表会で、近いうちに預金準備率を0.5％引き下げると表明したほか、不動産業については、既存の住宅ローン金利を引き下げ、住宅ローン頭金の最低比率基準を統一する方針を示したことも好感された。セクター別では、鉄鋼やバッテリー素材、証券、石炭、保険、建材が全面高となるなど、幅広いセクターで買いが優勢だった。半面、貴金属や通信サービス、教育などの一角が売られた。

　上海B株指数は1.29％高の238.23ポイント、深センB株指数は1.38％高の1062.63ポイントだった。