8月30日のNY株式相場は上昇。米連邦準備理事会（FRB）がインフレ指標として注目する7月個人消費支出(PCE)価格指数が予想通りの伸びにとどまったことで、9月の米連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ期待が続いた。

　ダウ平均は小高くスタートすると、189米ドル安まで下落する場面もあったが、終盤に買いが強まり、228.03米ドル高（+0.55％）と3日続伸して終了。一時、250.16米ドル高まで上昇し、前日に続いて取引時間中の史上最高値を更新し、終値では28日を除く4日間で最高値更新を続けた。

　S&P500も1.01％高と3日ぶりに反発し、史上最高値まで0.3％に接近。ハイテク株主体のナスダック総合も1.13％高と3日ぶりに反発した。業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。一般消費財、資本財、IT、素材が1％超上昇した。

　週間ではダウ平均が0.94％高、S&P500が0.24％高とともに3週続伸したが、ナスダック総合は0.92％安と3週ぶりに反落した。8月月間ではダウ平均が1.76％高、S&P500が2.28％高とともに4カ月続伸し、ナスダック総合も0.65％高と反発した。

　7月個人消費支出(PCE)価格指数は前月比+0.2％と前月から横ばいとなり、前年比でも+2.5％と6月から横ばいとなり、市場予想の+2.6％を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数も前月比+0.2％と予想と一致し、前年比では+2.6％と予想の+2.7％を下回った。

　PCE価格指数がおおむね予想通りとなったことで市場では9月FOMCでの0.50％の大幅利下げ見通しがやや後退。米10年債利回りは月末の持ち高調整売りも重しとなり前日の3.867％から3.909％に上昇した。今後は、来週末に発表される米8月雇用統計（非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金）に注目が集まる。

■ 9月2日（月）
【統計】財新製造業PMI　8月
【権利落日】チャイナ・モバイル（600941）(中間配当）

▼BRICS

上海総合指数
　高値：2867.96
　安値：2817.01
　終値：2842.21
　騰落率：0.68％

香港ハンセン指数
　高値：18202.60
　安値：17778.10
　終値：17989.07
　騰落率：1.14％

インドSENSEX指数
　高値：82637.03
　安値：82256.02
　終値：82365.77
　騰落率：0.28％

ブラジル・ボベスパ指数
　高値：136138.94
　安値：134910.48
　終値：136004.02
　騰落率：-0.03％

▼その他アジア

日経平均株価
　高値：38669.79
　安値：38316.87
　終値：38647.75
　騰落率：0.74％

シンガポールST指数
　高値：3442.93
　安値：3406.31
　終値：3442.93
　騰落率：1.13％

クアラルンプール総合指数
　高値：1679.85
　安値：1651.10
　終値：1678.80
　騰落率：1.53％

バンコクSET指数
　高値：1367.09
　安値：1355.46
　終値：1359.07
　騰落率：0.12％

韓国総合株価指数
　高値：2686.51
　安値：2668.66
　終値：2674.31
　騰落率：0.45％

台湾加権指数
　高値：22342.25
　安値：22230.07
　終値：22268.09
　騰落率：0.30％

ジャカルタ総合株価指数
　高値：7673.18
　安値：7616.35
　終値：7670.73
　騰落率：0.57％

ベトナムVN指数
　高値：1286.84
　安値：1281.47
　終値：1283.87
　騰落率：0.19％