14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.60％安の2850.65ポイントだった。深セン成分指数は1.17％安の8311.00ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4774億5400万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた後、もみ合いながら下値を切り下げる展開。中国人民銀行（中央銀行）が発表した7月の融資増加額や社会融資総量が市場予想を下回ったことを受け、中国景気の先行き不安が意識された。7月の主要経済指標の発表を翌日に控え、様子見気分も漂った。

　セクター別では、風力発電設備、化学繊維、バッテリー素材が全面安。バイオ製品、航空・宇宙関連、鉄鋼なども安い。半面、ゲーム、コンシューマーエレクトロニクス、通信サービスなどが買われた。

　A株市場では、2024年6月中間期の減益決算を発表した豚肉加工大手の河南双匯投資発展（000895）が大幅安。油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧（601100）、バスメーカーの鄭州宇通客車（600066）、家電メーカーの海信家電集団（000921）、環境関連の東江環保（002672）なども下げが目立った。半面、電子設備メーカーの富士康工業互聯網（601138）、発電会社の国投電力控股（600886）、中堅銀行の中信銀行（601998）などが買いを集めた。

　上海B株指数は0.31％高の233.67ポイント、深センB株指数は0.27％安の1102.11ポイント。

上海総合指数
　引値：2850.65ポイント
　前日比：-17.30ポイント
　騰落率：-0.60％

上海B株指数
　引値：233.67ポイント
　前日比：0.73ポイント
　騰落率：0.31％

深セン成分指数
　引値：8311.00ポイント
　前日比：-98.22ポイント
　騰落率：-1.17％

深センB株指数
　引値：1102.11ポイント
　前日比：-3.01ポイント
　騰落率：-0.27％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3309.24ポイント
　前日比：-25.15ポイント
　騰落率：-0.75％

　14日前場の香港市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.36％安の17111.43ポイントだった。中国企業指数は0.43％安の6023.45ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で356億4000万HKドル。

　ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで続伸して始まったものの、朝方に下げに転じた。中国人民銀行（中央銀行）が13日発表した7月の人民元建て貸付残高増加額が2600億元と2009年10月以来の低水準になり、中国景気の先行き不安が強まった。きょう夜に米7月消費者物価指数（CPI）、あすに中国の7月主要経済指標の発表を控え、持ち高を整理する売りも出たもよう。

　個別では、大型株のテンセント（00700）とAIAグループ（01299）が売られ、相場の重荷となった。医薬品関連の下げが目立ち、翰森製薬（03692）、薬明生物技術（02269）、無錫薬明康徳新薬開発（02359）、国薬控股（01099）が大幅安。オンラインゲームのネットイース（09999）、不動産開発の龍湖集団（00960）も売られた。一方、前日大引け後に2024年6月中間決算を発表した中国生物製薬（01177）と万洲国際（00288）が高い。カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）、食品・飲料株の康師傅控股（00322）、通信株のチャイナ・モバイル（00941）も上昇した。