13日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米国の利下げペースに不透明感がくすぶるなか、米国の7月の生産者物価指数（PPI）が13日、消費者物価指数（CPI）が14日に発表されるとあって、様子見ムードが強い。イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊張も警戒されている。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.12％高の2861.52ポイントで推移している。セクター別では、採掘や造船、半導体が上昇する半面、環境関連、医薬品、不動産が下落している。

　13日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。中東情勢の緊迫化を受けて石油株が買われている。イランが近くイスラエルを攻撃するとの観測が高まっており、12日の米原油先物相場が前週末から4%ほど上昇した。本土市場で上海総合指数が反発して始まったことも好感されているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.64％高の17220.32ポイントで推移している。個別では、石油メジャーのペトロチャイナ（00857）とCNOOC（00883）、産金の紫金鉱業集団（02899）、海運の東方海外（00316）が高い。アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ（01299）や、インターネットサービス大手のテンセント（00700）が上昇し、指数を押し上げている。半面、豚肉大手の万洲国際（00288）、マカオカジノの銀河娯楽（00027）、乳製品大手の中国蒙牛乳業（02319）などが下げている。

上海総合指数
　始値：2860.41ポイント
　前日比：2.21ポイント
　騰落率：0.08％

上海B株指数
　始値：231.87ポイント
　前日比：-0.08ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：8372.71ポイント
　前日比：-0.76ポイント
　騰落率：-0.01％

深センB株指数
　始値：1104.83ポイント
　前日比：1.04ポイント
　騰落率：0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3328.01ポイント
　前日比：2.15ポイント
　騰落率：0.06％