31日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日は3営業日ぶりに反落して終値ベースで4月23日以来の安値を更新しただけに、買い直しが先行。もっとも、中国景気不安が根強く、上値の重さが目立つ。寄り付き後に中国国家統計局が発表した7月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.4と前月比で0.1ポイント低下し、3カ月連続で景況感の分かれ目となる50を割り込んだ。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.40％高の17071.42ポイントで推移している。個別では、電動工具の創科実業（00669）が大幅高。医薬品ネット通販の阿里健康（00241）、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）も上昇している。半面、電力大手の華能国際電力（00902）が安い。製薬の中国生物製薬（01177）も売られている。

　31日の中国本土株式市場で上海総合指数は小反落して始まった。寄り付きとほぼ同時に発表された2024年7月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.4となり、市場コンセンサス予想の49.3を上回った。前月比では0.1ポイント低下し、3カ月連続で50を割り込んだ。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.01％安の2879.05ポイントで推移。セクター別では、電力が全面安。風力・太陽光発電設備、電機、医薬品販売なども安い。半面、教育が全面高となっているほか、鉄道・道路、文化・メディア、観光・ホテルなどが買われている。

上海総合指数
　始値：2877.54ポイント
　前日比：-1.76ポイント
　騰落率：-0.06％

上海B株指数
　始値：232.63ポイント
　前日比：-0.15ポイント
　騰落率：-0.06％

深セン成分指数
　始値：8446.50ポイント
　前日比：-22.08ポイント
　騰落率：-0.26％

深センB株指数
　始値：1109.26ポイント
　前日比：2.37ポイント
　騰落率：0.21％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3364.03ポイント
　前日比：-5.35ポイント
　騰落率：-0.16％