30日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。人民元安の進行を懸念する売りが先行している。中国人民銀行（中央銀行）が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1364元と、昨年11月21日以来およそ8カ月ぶりの元安／ドル高水準。30−31日に開かれる米連邦公開市場委員会（FOMC）の内容を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えているもよう。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.69％安の2871.86ポイントで推移。セクター別では、自動車製造、電子化学品、運輸機器が下落する半面、医療サービス、農業水産、小売りが上昇している。

　30日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果や中国製造業購買担当景気指数（PMI）の発表を31日に控えて様子見ムードは強く、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.77％安の17106.31ポイントで推移している。個別では、テンセント（00700）やAIAグループ（01299）が売られて指数を押し下げているほか、中国蒙牛乳業（02319）や華潤置地（01109）も安い。半面、6月中間決算を発表した無錫薬明康徳新薬開発（02359）が高いほか、薬明生物技術（02269）や理想汽車（02015）も買われている。

上海総合指数
　始値：2885.22ポイント
　前日比：-6.63ポイント
　騰落率：-0.23％

上海B株指数
　始値：232.24ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：8482.17ポイント
　前日比：-32.48ポイント
　騰落率：-0.38％

深センB株指数
　始値：1114.65ポイント
　前日比：1.86ポイント
　騰落率：0.17％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3380.69ポイント
　前日比：-10.05ポイント
　騰落率：-0.3％