週明け29日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。中国景気の先行き不安や米ドル高・人民元安を受けた中国からの資金流出への懸念などが引き続き重荷。30−31日の米連邦公開市場委員会（FOMC）を前に、投資家は積極的にリスクを取りにくいもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前営業日比0.32％安の2881.64ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材が全面安。風力発電設備、ゲーム、バッテリー、不動産サービスなども売られている。半面、造船が全面高となっているほか、自動車、貴金属、半導体などが上昇している。

　週明け29日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。米連邦準備理事会（FRB）が9月にも利下げするとの期待から幅広いセクターで買いが先行している。26日発表の6月の米個人消費支出（PCE）物価指数が前年同月比2.5％上昇と5月（2.6％）から伸び率が縮小し、米インフレの鈍化基調が続いていると市場で受け止められたもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前営業日比1.42％高の17262.69ポイントで推移している。個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）、JDドットコム（09618）、保険株のAIAグループ（01299）が買われて相場の上昇を主導。中国スマートフォン大手の小米集団（01810）、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）も高い。一方、ビール大手の華潤ビール（00291）とバドワイザーAPAC（01876）、オンラインゲームのネットイース（09999）が下落している。

上海総合指数
　始値：2889.47ポイント
　前日比：-1.43ポイント
　騰落率：-0.05％

上海B株指数
　始値：232.82ポイント
　前日比：-0.02ポイント
　騰落率：-0.01％

深セン成分指数
　始値：8589.28ポイント
　前日比：-7.89ポイント
　騰落率：-0.09％

深センB株指数
　始値：1118.78ポイント
　前日比：0.43ポイント
　騰落率：0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3404.37ポイント
　前日比：-4.92ポイント
　騰落率：-0.14％