16日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。中国国家統計局が15日に発表した2024年4−6月期国内総生産（GDP）と6月の小売売上高がともに市場予想から下振れしたことで内需の低迷が改めて意識され、相場の重しとなっているもよう。

　指数は寄り付きで心理的節目の18000ポイントを割ると、日本時間午前10時33分現在、前日比0.96％安の17843.55ポイントで推移している。個別では、JDドットコム（09618）や中国平安保険（02318）が売られて指数を押し下げているほか、東方海外（00316）やトリップ・ドットコム（09961）の下落も目立つ。半面、CNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）が買われている。

ハンセン指数
　始値：17845.06ポイント
　前日比：-170.88ポイント
　騰落率：-0.95％

中国企業指数
　始値：6360.19ポイント
　前日比：-61.48ポイント
　騰落率：-0.96％

レッドチップ指数
　始値：3803.40ポイント
　前日比：-2.40ポイント
　騰落率：-0.06％

■TCLエレクトロニクス（01070）：2024年6月中間決算で純利益が前年同期比130−160％増加する見通しを発表した。前年同期の純利益は2億6300万HKドルだった。

■中国人民保険（01339）：子会社3社の2024年1−6月の保険料収入（中国会計基準）は合計で4272億8300万元となり、前年同期比で3.3％増加した。6月単月では前年同月比9.9％増の791億6300万元となる。

■東方海外（00316）：2024年4−6月の売上高が22億6500万米ドルとなり、前年同期比で14.4％増加したと発表した。総載荷量は0.9％増加したが、輸送能力は3.4％減少。全体のロードファクターは3.6ポイント上昇し、1TEU（20フィートコンテナ換算）当たりの平均売上高は13.4％増加した。