11日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。米国の利下げ期待が高まっているほか、中国証券監督管理委員会（CSRC）が空売りの抑制を強化したことも好感されているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.45％高の2951.37ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材が全面高となっているほか、自動車サービスや電源設備などを中心に幅広いセクターで買いが優勢となっている。半面、電力の一角が売られている。

　11日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。米利下げ期待の高まりが好感されている。パウエルFRB議長は9日の米上院に続いて米下院金融サービス委員会で議会証言を行い、高金利政策長期化による景気や雇用へのリスクを繰り返した。米10年債利回りは前日の4.300％から4.284％に低下し、CMEのフェドウォッチ・ツールの年内2回の利下げ確率は1週間前の70％から75％に上昇した。

　指数は日本時間午前10時50分現在、前日比1.17％高の17729.02ポイントで推移している。個別では、新興自動車メーカーの理想汽車（02015）、本土不動産デベロッパーの龍湖集団（00960）、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック（00285）、マカオカジノのサンズ・チャイナ（01928）などが高い。半面、オンライン旅行大手のトリップ・ドットコム（09961）、香港不動産関連の九龍倉置業地産（01997）、ミネラルウオーター大手の農夫山泉（09633）などが下げている。

上海総合指数
　始値：2957.25ポイント
　前日比：17.89ポイント
　騰落率：0.61％

上海B株指数
　始値：231.74ポイント
　前日比：0.11ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　始値：8800.39ポイント
　前日比：103.17ポイント
　騰落率：1.19％

深センB株指数
　始値：1123.18ポイント
　前日比：2.18ポイント
　騰落率：0.19％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3451.04ポイント
　前日比：22.07ポイント
　騰落率：0.64％