10日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。米国の利下げ見通しから買いが先行している。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が9日に米上院で行った証言で高金利政策の長期化によるリスクに言及し、先行きの利下げを示唆したと受け止められたもよう。

　指数は日本時間午前10時50分現在、前日比1.17％高の17729.02ポイントで推移している。個別では、ネット株の百度（09888）、美団（03690）、アリババ集団（09988）、JDドットコム（09618）が高い。食品・飲料株の農夫山泉（09633）、華潤ビール（00291）は大幅に続伸。一方、石炭大手の中国神華能源（01088）、電力大手の華潤電力控股（00836）が売られている。

　10日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。中国の景気不安への懸念が重荷。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の6月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.2％上昇となり、上昇率が市場予想の0.4％を下回り、前月の0.3％から0.1ポイント低下した。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.25％安の2951.83ポイントで推移している。セクター別では、石炭、教育、不動産サービス、風力発電設備などが安い。半面、バッテリー素材が全面高となっているほか、自動車、造船などが買われている。

上海総合指数
　始値：2949.03ポイント
　前日比：-10.34ポイント
　騰落率：-0.35％

上海B株指数
　始値：232.29ポイント
　前日比：1.08ポイント
　騰落率：0.47％

深セン成分指数
　始値：8672.33ポイント
　前日比：-33.61ポイント
　騰落率：-0.39％

深センB株指数
　始値：1118.95ポイント
　前日比：-2.12ポイント
　騰落率：-0.19％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3425.88ポイント
　前日比：-13.93ポイント
　騰落率：-0.4％