週明け3日の香港市場は反発か。ハンセン指数は前週末に4日続落し、終値が1カ月ぶりの安値となっただけに、自律反発を狙う買いが入りやすい。米長期金利が前週末に低下したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。5月31日発表の米4月個人消費支出 (PCE) 価格指数がおおむね予想通りとなり、インフレ高進懸念が和らいだ。

　もっとも、中国景気の先行き不透明感がくすぶるなか、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。中国国家統計局が5月31日発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.5と、3カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を割り込んだ。きょう午前に中国メディアの財新が発表する5月中国製造業PMIが注目される。

　5月31日のNY株式相場はダウ平均が4日ぶりに大幅反発した。半面、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に反落。エヌビディアが続落したほか、アマゾン、ネットフリックスの下落も重しとなった。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、大型ネット株のアリババ集団（09988）とテンセント（00700）、国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）、不動産株の華潤置地（01109）が香港終値を上回って終えた。

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
◇中捷資源投資（002021）

★以下の銘柄は本日から取引停止
◇錦州港（900952）：重要公告発表のため
◇錦州港（600190）：重要公告発表のため

　5月31日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比1.62％安の78.34米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も1.73％安の97.20米ドルと反落した。主な中国関連ネット・IT株の31日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：78.34米ドル（-1.62％）
　■百度（BIDU）：97.20米ドル（-1.73％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：51.51米ドル（-0.50％）
　■JDドットコム（JD）：29.62米ドル（-1.95％）
　■ウェイボー（WB）：8.85米ドル（-1.78％）
　■ネットイース（NTES）：89.03米ドル（-1.80％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：5.64米ドル（-0.27％）
　■レンレン（RENN）：0.64米ドル（-1.52％）
　■滴滴全球（DIDI）：4.58米ドル（-0.43％）
　■捜狐（SOHU）：12.40米ドル（+1.06％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：6.01米ドル（+1.01％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：14.45米ドル（-4.75％）