24日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった後、プラス圏に浮上する展開。米景気の底堅さを示す経済指標を受け、米連邦準備理事会（FRB）の利下げ開始時期が遅れるとの見方が相場の重しとなる半面、指数は前日に約3週間ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.18％高の3121.86ポイントで推移している。セクター別では、電力や太陽光発電設備、石炭などが買われる半面、不動産サービスや不動産開発、造船、教育などが売られている。

　24日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。米景気の底堅さを示す経済指標を受け、米連邦準備理事会（FRB）の利下げ開始時期が遅れるとの見方から、前日の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。米長期金利が上昇したことも地合いの悪化につながり、幅広いセクターで売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.64％安の18747.27ポイントで推移している。個別では、不動産株の龍湖集団（00960）、碧桂園服務（06098）、恒隆地産（00101）が安い。ビール大手の華潤ビール（00291）とバドワイザーAPAC（01876）も売られている。半面、前日大引け後に2024年1−3月期決算を発表したネットイース（09999）が逆行高。

上海総合指数
　始値：3110.75ポイント
　前日比：-5.64ポイント
　騰落率：-0.18％

上海B株指数
　始値：252.61ポイント
　前日比：-0.05ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：9508.85ポイント
　前日比：-32.79ポイント
　騰落率：-0.34％

深センB株指数
　始値：1137.37ポイント
　前日比：1.26ポイント
　騰落率：0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3630.83ポイント
　前日比：-10.96ポイント
　騰落率：-0.3％