16日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発スタート。前日まで3日続落した後とあって、買い戻しが先行。年内の米利下げ期待の高まりや、中国当局の財政出動と追加の景気刺激策への期待が地合いを支えている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.26％高の3128.08ポイントで推移。セクター別では、化学肥料が全面高。化学繊維、航空・宇宙関連、不動産サービスなども高い。半面、ゲーム、太陽光発電設備、医療サービスなどが売られている。

　休場明け16日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。4月の米消費者物価指数（CPI）が予想を下回る伸びにとどまったことなどを受け、年内の利下げ期待が一段と高まり、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前営業日比0.46％高の19161.16ポイントで推移している。個別では、予想を上回る1−3月期決算を発表したテンセント（00700）が買われて指数を押し上げているほか、龍湖集団（00960）や華潤置地（01109）など本土不動産株も高い。半面、アリババ集団（09988）が大きく下げているほか、無錫薬明康徳新薬開発（02359）や申洲国際集団（02313）も安い。

上海総合指数
　始値：3127.18ポイント
　前日比：7.28ポイント
　騰落率：0.23％

上海B株指数
　始値：252.03ポイント
　前日比：-0.22ポイント
　騰落率：-0.09％

深セン成分指数
　始値：9648.43ポイント
　前日比：-20.30ポイント
　騰落率：-0.21％

深センB株指数
　始値：1123.76ポイント
　前日比：-0.98ポイント
　騰落率：-0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3636.60ポイント
　前日比：10.54ポイント
　騰落率：0.29％