30日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日は4日続伸して終値ベースで昨年9月25日以来およそ7カ月ぶりの高値を付けた後だけに、利益確定売りが出た半面、政策期待の買いが相場を支えている。朝方に中国国家統計局が発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.4となり、市場コンセンサス予想の50.3を上回った。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.07％高の3115.29ポイントで推移。セクター別では、コンピューター、農林漁業、酒造、石炭が買われる半面、観光、空運、建材、保険が売られている。

　30日の香港市場でハンセン指数は続伸スタート。前日の米株高や、米長期金利の低下を好感。寄り付きとほぼ同時に中国の国家統計局が発表した4月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.4となり、市場コンセンサス予想の50.3を上回った。前月比で0.4ポイント低下したものの、2カ月連続で50を超えた。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.19％高の17780.88ポイントで推移している。個別では、親会社による非公開化計画を発表し、きょうから取引を再開したロクシタン（00973）が急伸。非鉄金属の中国宏橋（01378）、家電大手の海爾智家（06690）、新興自動車メーカーの理想汽車（02015）などの上昇が目立った。半面、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）と薬明生物技術（02269）、本土不動産デベロッパーの龍湖集団（00960）、ネット通販大手のJDドットコム（09618）などが売られている。

上海総合指数
　始値：3110.16ポイント
　前日比：-2.88ポイント
　騰落率：-0.09％

上海B株指数
　始値：256.23ポイント
　前日比：-0.63ポイント
　騰落率：-0.25％

深セン成分指数
　始値：9647.06ポイント
　前日比：-26.70ポイント
　騰落率：-0.28％

深センB株指数
　始値：1111.14ポイント
　前日比：4.05ポイント
　騰落率：0.37％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3619.26ポイント
　前日比：-4.65ポイント
　騰落率：-0.13％