復星国際（00656）傘下の製薬会社、上海復星医薬（02196/600196）は24日大引け後、子会社の瀋陽紅旗製薬が開発した結核治療薬「サイクロセリンカプセル」について、第一選択の抗結核薬（ストレプトマイシン、リファンピン、エサンブトールなど）が効かない活動性肺結核や肺外結核（腎結核を含む）の治療薬として、医薬品リストへの登録を中国の国家薬品監督管理局から承認されたと発表した。

　現在、中国本土市場で販売が認可されている「サイクロセリンカプセル」は、瀋陽紅旗製薬のほか韓国のドンアSTと浙江海正薬業が手掛けている。医薬コンサルティング会社IQVIAのデータによると、中国本土市場での「サイクロセリンカプセル」の2023年売上高は約3億元。

　25日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。4月30日−5月1日には米連邦公開市場委員会（FOMC）が控えるほか、中国本土では来週半ばからメーデー連休に入ることもあり、投資家は積極的にリスクを取りにくいもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.32％安の3035.16ポイントで推移。セクター別では、貴金属が全面安。電源設備、文化・メディア、風力発電設備なども安い。半面、製薬、化学原料、医療サービスなどが買われている。

　25日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。指数は前日まで3日続伸し、終値で2023年11月28日以来およそ5カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが広がっているもよう。また、米長期金利の上昇なども相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.23％安の17162.34ポイントで推移している。個別では、テンセント（00700）や百度（09888）、JDドットコム（09618）が売られているほか、理想汽車（02015）や海底撈国際（06862）も安い。半面、中国海外発展（00688）やAIAグループ（01299）が買われている。25日に取引を再開したセンスタイム（00020）は大幅高。