23日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。イスラエルとイランが報復の応酬を回避するとの見方から、中東情勢の緊迫化を受けて上昇していた資源株が売られ、相場の重荷となっている。人民元の対米ドル相場の下落も地合いの悪化につながったもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.63％安の3025.48ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や石炭、非鉄金属、造船が売られる半面、ゲーム、文化・メディア、インターネットサービスが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日の米株高の流れを引き継いだ。イスラエルとイランが報復合戦に陥る公算は大きくないとの見方から地政学的リスクへの警戒感が後退し、買い直しの動きが続いている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比1.16％高の16703.699ポイントで推移している。個別では、大型ネット株のJDドットコム（09618）、テンセント（00700）、欧州金融大手のHSBC（00005）が買われ、指数を押し上げている。台湾系食品メーカーの康師傅控股（00322）、スポーツ用品の李寧（02331）なども高い。半面、資源株の紫金鉱業集団（02899）、中国神華能源（01088）、ペトロチャイナ（00857）や、不動産管理サービスの華潤万象生活（01209）が売られている。

上海総合指数
　始値：3038.61ポイント
　前日比：-5.99ポイント
　騰落率：-0.20％

上海B株指数
　始値：245.55ポイント
　前日比：-0.79ポイント
　騰落率：-0.32％

深セン成分指数
　始値：9231.90ポイント
　前日比：-7.24ポイント
　騰落率：-0.08％

深センB株指数
　始値：1066.55ポイント
　前日比：0.10ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3525.67ポイント
　前日比：-5.23ポイント
　騰落率：-0.15％