休場明け5日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。米連邦準備理事会（FRB）の高官が利下げに慎重な姿勢を示したと伝わり、国際金融銘柄が買われて指数を押し上げている。米長期金利の上昇が一服したことも、地合いの改善につながったもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前営業日比0.64％高の16831.80ポイントで推移している。個別では、HSBC（00005）とAIAグループ（01299）が反発して相場の上昇を主導。ガラス大手の信義ガラス（00868）と信義光能（00968）も高い。半面、医薬品関連の無錫薬明康徳新薬開発（02359）、薬明生物技術（02269）、阿里健康（00241）、国薬控股（01099）が売られている。

ハンセン指数
　始値：16787.93ポイント
　前日比：62.83ポイント
　騰落率：0.38％

中国企業指数
　始値：5885.71ポイント
　前日比：10.72ポイント
　騰落率：0.18％

レッドチップ指数
　始値：3472.47ポイント
　前日比：-0.04ポイント
　騰落率：0.00％

■中海油田服務（02883/601808）：3日大引け後、顧客である中東の大手石油企業から掘削リグ4基の作業を中断するとの通知を受け取ったと発表した。「中東地区での従来の経営見通しに一定の影響が生じる」と説明した。

■万科企業（02202/000002）：2024年3月の不動産販売額は前年同月比42.5％減の245億1000万元だった。1−3月累計では前年同期比42.8％減の579億8000万元となった。

■協キン科技（03800）：4日、世界最大の太陽電池メーカーである隆基緑能科技（601012）と多結晶シリコン（粒状シリコン）の長期販売契約を交わしたと発表した。協キン科技は2026年末までに42万5000トンを隆基緑能科技に販売する。