■小米集団（01810）：3月28日に同社の電気自動車（EV）第一弾となる「Xiaomi SU7」の発売イベントを開き、3モデルの販売価格を発表した。うち、標準モデルは21万5900元と、中国の新興EVメーカーの競合車種よりも安く設定されている。

■HSBC（00005）：カナダの銀行事業を運営するHSBCバンク・カナダをロイヤル・バンク・オブ・カナダ（RBC）に売却する手続きが3月28日に完了したと発表した。HSBCのノエル・クイン最高経営責任者（CEO）は、売却益を原資に1株当たり0.21米ドルの特別配当を実施する方針を明らかにした。

■ブリリアンス・チャイナ（01114）：4月15日の取締役会で特別配当の実施について審議すると明らかにした。取締役会で可決後、改めて公告を発表する。

　連休明け2日の香港市場は堅調か。香港市場が休場だった3月29日と4月1日の本土株高が支えになりそうだ。本土市場で上海総合指数は1日まで3営業日続伸となり、終値ベースで3月20日以来、約2週間ぶりの高値を更新した。官民発表の2024年3月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）がいずれも市場予想を上回り、景況判断の分かれ目となる50を上回ったことが好感された。中国当局の政策支援も材料視された。国務院国有資産監督管理委員会が新分野と新チャネルを切り開く企業を育成し、次代の成長を支える「新質生産力」の発展につなげようと、「啓航企業」の第1陣を選定したと伝わった。

　もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。米利下げ観測の後退が重荷となるだろう。週末にパウエル米連邦準備理事会（FRB）議長が「利下げを急ぐ必要がない」と発言し、米10年債利回りが上昇した。今週は3月の米雇用統計など重要指標の発表を控えており、様子見気分も上値を抑えそうだ。

　1日のNY市場でダウ平均は240米ドル安と3営業日ぶりに反落。一方、アルファベットとメタプラットフォームズが買われ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に反発した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、HSBC（00005）、AIAグループ（01299）、テンセント（00700）、アリババ集団（09988）などが香港終値を上回った半面、中国建設銀行（00939）が下回って引けた。

　1日の米株式市場で、中国ネット・IT株はまちまち。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比1.08％高の72.36米ドルと4日続伸。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は0.28％高の105.28米ドルと3日続伸した。主な中国関連ネット・IT株の1日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：72.36米ドル（+1.08％）
　■百度（BIDU）：105.28米ドル（+0.28％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：43.89米ドル（+0.57％）
　■JDドットコム（JD）：27.39米ドル（+0.59％）
　■ウェイボー（WB）：9.09米ドル（-4.32％）
　■ネットイース（NTES）：103.47米ドル（-0.21％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：6.21米ドル（-0.48％）
　■レンレン（RENN）：0.69米ドル（-3.39％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.83米ドル（+0.52％）
　■捜狐（SOHU）：10.57米ドル（-0.19％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：3.01米ドル（+12.31％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：11.19米ドル（+1.18％）