27日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.36%安の16392.84ポイントだった。中国企業指数は1.67%安の5728.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1156億HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移し、終値は8日以来およそ3週間ぶりの安値圏だった。中国本土の株式相場が下落したことで香港の投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めたもよう。中国が金融緩和を拡大するにつれて人民元相場に下押し圧力がかかるとの見方が広がった。上海外国為替市場のオンショア人民元(CNY)は朝方に1米ドル=7.22元を割り込み、一時は7.23元に近い水準で推移。また、決算発表がピークを迎えるなか、業績が市場予想から下振れした銘柄に売りが出た。
ハンセン指数構成銘柄では、大型株のAIAグループ(
01299)とアリババ集団(
09988)が下落して相場の重荷となった。前日大引け後に発表した2023年12月本決算で、純利益が市場予想を下回った中国蒙牛乳業(
02319)とBYD(
01211)が大幅安。前日買われた中国中信(
00267)と百度(
09888)は反落した。半面、23年12月本決算を前日大引け後に発表した万洲国際(
00288)が買われた。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が10%超高と続伸。不動産管理の華潤万象生活(
01209)、製薬の翰森製薬(
03692)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.25%安の3393.43ポイントと反落。センスタイム(
00020)が業績悪化を嫌気して大きく売られたほか、電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)の下げがきつい。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が大幅に反発した。