26日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.88%高の16618.32ポイントだった。中国企業指数は1.23%高の5825.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1086億5000万HKドル。
ハンセン指数は総じてプラス圏でもみ合った。前日に終値ベースで8日以来、およそ2週間ぶりの安値を更新したとあって、買い戻しが優勢だった。決算発表シーズンのピークに入り、業績を踏まえた売買も目立った。本土市場で上海総合指数が一時下げに転じたこともあり、前場終盤にマイナス圏に沈んだが、下値は堅かった。後場に入ると指数は上向きに転じ、一時は上昇率を1.5%超に広げる場面もあったものの、同水準で伸び悩むと、上げ幅を縮小して引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、決算発表を終えた招商銀行(
03968)が4%超上げた。米アップルのスマートフォン「iPhone」に人工知能(AI)機能を提供する協議が行われていると報じられた百度(
09888)や、同じく大型ネット株のテンセント(
00700)が3%台後半の上昇となり、指数を押し上げた。前日に急落したPC世界大手のレノボグループ(
00992)が反発した。民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、電気自動車(EV)の発売を29日に控えている小米集団(
01810)、前引け後に決算を発表した安踏体育用品(
02020)なども高い。半面、自動車ディーラーの中升集団(
00881)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)などが売られたほか、バイオ医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.00%高の3471.49ポイントと3営業日ぶりに反発。テンセント、百度、レノボグループ、小米集団が上昇率上位を占め、ウェイボー(
09898)、理想汽車(
02015)、蔚来集団(
09866)なども買いを集めた。半面、BYDエレクトロニック(
00285)や東方甄選(
01797)、金蝶国際ソフト(
00268)などが下げた。