19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.24%安の16529.48ポイントだった。中国企業指数は1.16%安の5780.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で906億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付くと、終始マイナス圏でもみ合った。先週発表された米2月消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標が上振れしたことで利下げ後ずれ懸念が強まる中、米10年債利回りの上昇を嫌気する売りが重荷となった。19−20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)と20日の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見を前に、様子見気分も漂い、後場は総じて狭いレンジでもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)が大幅に続落。2023年12月本決算を発表した医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と同系列の薬明生物技術(
02269)が大幅反落。海運会社の東方海外(
00316)、本土不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)や、アジアを拠点とする保険会社のAIAグループ(
01299)なども安い。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、きょう大引け後に決算を発表するスポーツ用品の李寧(
02331)、渤海で「秦皇島27-3」油田を発見したと発表した石油メジャーのCNOOC(
00883)と同業のペトロチャイナ(
00857)などが買いを集めた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.83%安の3528.47ポイントと反落。理想汽車、閲文集団(
00772)、蔚来集団(
09866)、ウェイボー(
09898)が下落率上位。上昇は金蝶国際ソフト(
00268)の1銘柄のみだった。