6日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み高。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比2.28％高の73.71米ドルと続伸。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は1.15％高の99.38米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の6日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：73.71米ドル（+2.28％）
　■百度（BIDU）：99.38米ドル（+1.15％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：43.12米ドル（+1.99％）
　■JDドットコム（JD）：24.91米ドル（+16.18％）
　■ウェイボー（WB）：8.77米ドル（+5.41％）
　■ネットイース（NTES）：103.58米ドル（-2.23％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：6.86米ドル（+2.69％）
　■レンレン（RENN）：0.83米ドル（0％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.91米ドル（+2.09％）
　■捜狐（SOHU）：9.92米ドル（+0.20％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.48米ドル（+2.53％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：9.62米ドル（+1.69％）

　6日のNY株式相場は3日ぶりに反発。パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の議会証言がほぼ想定通りの内容だったことで警戒感が和らいだほか、おおむね弱い結果となった経済指標を受けて米10年債利回りが低下したことも支援となった。

　前日までの2日間で500米ドル超下落したダウ平均は272米ドル高まで上昇後。小幅にマイナス圏に沈んだものの、75.86米ドル高（+0.20％）で終了。S&P500とナスダック総合は終日プラス圏で推移し、それぞれ0.51％高、0.58％高で終了。主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。

　S&P500の11セクターは公益、IT、生活必需品、素材、ヘルスケアなど9セクターが上昇し、一般消費財、コミュニケーションの２セクターが下落した。エヌビディアやインテルなどの半導体が上昇し、フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）は史上最高値を更新した一方、テスラやアップルなどは下落した。

　パウエルFRB議長は下院金融サービス委員会での証言で、年内の利下げの可能性に言及したものの、利下げにはさらなるデータが必要だとし、今年の利下げ回数は景気次第だとした。経済指標は2月ADP民間部門雇用者数や1月JOLTS求人件数が市場予想を下回る弱い結果となり、米10年債利回りは前日の4.137％から4.1059％に低下した。

　香港証券取引所が6日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで14億6000万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は1億2600万元、深セン市場は13億3400万元だった。