5日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった後、前日終値付近でもみ合い。前日は3営業日続伸し、終値ベースで昨年11月24日以来およそ3カ月半ぶりの高値を付けた後だけに、幅広いセクターで利益確定売りが先行。もっとも、中国の財政出動や追加の金融緩和に期待する買いが下値を支えている。李強首相はきょう開幕した全国人民代表大会（全人代）で行った政府活動報告で2024年の実質経済成長率の目標を「5％前後」とし、23年目標と同水準に据え置いた。

　指数は日本時間午前10時48分現在、前日比0.08％安の3036.86ポイントで推移。セクター別では、自動車や電池が全面安のほか、医療サービス、教育が売られている。一方、貴金属・宝飾品が逆行高。

　5日の香港市場でハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、反落して始まった。一方、中国の第14期全国人民代表大会（全人代、国会に相当）第2回会議が北京時間の午前9時に開幕し、李強首相による政府活動報告が始まった。国営新華社によると、2024年の国内総生産（GDP）成長率目標は前年と同じく「5％前後」に設定された。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比1.34％安の16373.17ポイントで推移している。個別では、新興自動車メーカーの理想汽車（02015）が大幅に続落。ネット関連株のトリップ・ドットコム（09961）、JDドットコム（09618）、美団（03690）、百度（09888）なども安い。半面、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）が逆行高となっている。

上海総合指数
　始値：3027.10ポイント
　前日比：-12.21ポイント
　騰落率：-0.40％

上海B株指数
　始値：263.84ポイント
　前日比：-0.46ポイント
　騰落率：-0.17％

深セン成分指数
　始値：9371.94ポイント
　前日比：-66.30ポイント
　騰落率：-0.7％

深センB株指数
　始値：1075.37ポイント
　前日比：-2.33ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3524.96ポイント
　前日比：-15.91ポイント
　騰落率：-0.45％