27日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.94%高の16790.80ポイントだった。中国企業指数は1.46%高の5806.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1026億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、中盤までは前日終値を挟んで一進一退。香港の2024年度(2024年4月−25年3月)予算案があす発表される上、29日に中国と米国の重要経済指標の公表を控え、様子見気分が強かった。中国本土相場が政策期待から全セクターが上昇する展開となり、ハンセン指数も終盤に上げ幅を拡大。上昇率が1%を超えると伸び悩んだものの、終値は昨年12月29日以来およそ2カ月ぶりの高値だった。セクター別では、一般消費財と医療・ヘルスケアが高かった半面、必需消費財が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、電気自動車の理想汽車(
02015)が25%超上昇し、1銘柄で指数を77ポイント押し上げた。前日大引け後に発表した2023年12月本決算の純利益が市場予想を上回り、買いが膨らんだ。同業のBYD(
01211)も大幅高。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、香港電力持ち株会社の中電控股(
00002)、ガラス大手の信義ガラス(
00868)は続伸した。一方、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、不動産管理の華潤万象生活(
01209)が大幅に反落。繊維株の申洲国際集団(
02313)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.24%高の3503.17ポイントと3営業日ぶりに反発。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、電気自動車の蔚来集団(
09866)、データセンターの万国数拠(
09698)が高い。半面、ライブコマースの東方甄選(
01797)が急落した。