22日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.45％高の16742.95ポイントだった。中国企業指数は2.05％高の5758.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1000億9000万HKドル。

　ハンセン指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合ったが、後場に入って上げ幅を拡大すると、終値は1月2日以来、約7週間ぶり高値だった。公表された1月30−31日開催分の米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨を受けて早期の利下げ期待が後退したが、中国政府による景気対策や相場対策への期待が引き続き相場の支えとなった。本土市場の上昇も投資家心理を強気に傾けた。

　ハンセン指数構成銘柄では、決算を発表したトリップ・ドットコム（09961）が7％超上昇。CNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）など石油株が買われたほか、中升集団（00881）や中国神華能源（01088）も高かった。半面、HSBC（00005）が続落。銀河娯楽（00027）や創科実業（00669）も売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.75％高の3410.02ポイント。指数構成銘柄以外では、筆頭株主による非公開化計画を公表して取引を再開した中国中薬（00570）が24.20％高と急騰。中国政府が香港への個人旅行を認める都市を拡大するとの観測からササ・インターナショナル（00178）は15％超上昇した。

　ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、22日は上昇が12業種、下落がゼロ業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　エネルギー：10,787.84（+5.22％)
　2　素材：5,725.39（+2.33％)
　3　工業：871.18（+2.14％)
　4　通信：1,412.56（+1.8％)
　5　必需消費財：14,479.99（+1.71％)
　6　情報技術：8,397.77（+1.66％)
　7　医療・ヘルスケア：7,706.82（+1.6％)
　8　一般消費財：2,274.97（+1.16％)
　9　公共事業：5,019.38（+1.15％)
　10　不動産・建設：1,502.25（+0.95％)
　11　金融：2,985.80（+0.7％)
　12　コングロマリット：1,386.05（+0.57％)

ハンセン指数
　引値：16742.95ポイント
　前日比：239.85ポイント
　騰落率：1.45％

中国企業指数
　引値：5758.46ポイント
　前日比：115.68ポイント
　騰落率：2.05％

レッドチップ指数
　引値：3500.64ポイント
　前日比：103.98ポイント
　騰落率：3.06％