22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日続伸。終値は前日比1.27％高の2988.36ポイントだった。深セン成分指数は0.76％高の9043.75ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8223億8800万元だった。

　上海総合指数は総じてプラス圏で推移した。前日まで6営業日まで続伸した後とあって、週末を前に前場は上値の重さが目立ち、わずかながらマイナス圏に沈む場面もあったが、後場に入るともみ合いながら上げ幅を拡大した。終値ベースで昨年12月12日以来、約2カ月半ぶりの高値を更新。中国当局による追加の景気対策や相場対策への根強い期待が買いを支えた。

　セクター別では、石炭と通信サービスが全面高。インターネットサービス、コンピューターサービス、ソフトウエア開発なども高い。半面、銀行の一角がさえない。

　A株市場では、曙光信息産業（603019）、紫光（000938）、欧菲光集団（002456）、科大訊飛（002230）などテック株の上昇が目立った。石油メジャーのペトロチャイナ（601857）、調味料メーカーの仏山市海天調味食品（603288）なども買いを集めた。半面、漢方薬の東阿阿膠（000423）が続落したほか、食品株の洽洽食品（002557）、不動産株の保利発展控股集団（600048）、銀行株の招商銀行（600036）、上海浦東発展銀行（600000）、寧波銀行（002142）などが下げた。 　上海B株指数は0.51％高の253.81ポイント、深センB株指数は0.44％高の1050.04ポイント。

上海総合指数
　引値：2988.36ポイント
　前日比：37.40ポイント
　騰落率：1.27％

上海B株指数
　引値：253.81ポイント
　前日比：1.28ポイント
　騰落率：0.51％

深セン成分指数
　引値：9043.75ポイント
　前日比：67.78ポイント
　騰落率：0.76％

深センB株指数
　引値：1050.04ポイント
　前日比：4.58ポイント
　騰落率：0.44％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3486.67ポイント
　前日比：29.80ポイント
　騰落率：0.86％

　22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比0.15％高の16528.01ポイントだった。中国企業指数は0.53％高の5672.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で486億1000万HKドル。

　ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合い、方向感を欠く値動きとなった。公表された1月30−31日開催分の米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨を受けて早期の利下げ期待が後退する半面、中国政府による景気対策や相場対策への期待が引き続き相場の支えとなった。

　個別では、決算を発表したトリップ・ドットコム（09961）が5％上昇した。CNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）など石油株が買われたほか、中国神華能源（01088）や中升集団（00881）も高かった。半面、恒隆地産（00101）や創科実業（00669）、ネットイース（09999）などが売られた。