21日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比1.57%高の16503.10ポイントだった。中国企業指数は2.24%高の5642.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1224億4000万HKドル。
ハンセン指数は反落して寄り付いた直後、上げに転じた。商いを伴ってほぼ一本調子で上げ幅を広げ、前引け間際には前日比3%超高となった。後場に入ると100日移動平均線(大引け時点で16783.13ポイント)が上値のめどとして意識され、上昇率が縮小したものの、終値は1月5日以来およそ1カ月半ぶりの高値圏だった。中国政府が前日の利下げに続いて景気刺激策や株式相場下支え策を打ち出すとの期待から、幅広いセクターで買いが優勢となった。中国本土市場の上昇も投資家心理を強気に傾けたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の龍湖集団(
00960)が9.49%上げたほか、ビール大手の華潤ビール(
00291)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が大幅に続伸した。本土金融株の中国平安保険(
02318)と招商銀行(
03968)も高い。前引け後に2023年12月本決算を発表したハンセン銀行(
00011)は後場に一段高となった半面、同時に決算発表したHSBC(
00005)が急落して明暗を分けた。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)、中国石油大手のCNOOC(
00883)は反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.66%高の3351.22ポイントと続伸。画像認識システムのセンスタイム(
00020)が急上昇し、生活アプリ運営の美団(
03690)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も買われた。構成30銘柄のうち下落は閲文集団(
00772)と万国数拠(
09698)の2銘柄だけだった。