20日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.57%高の16247.51ポイントだった。中国企業指数は0.63%高の5519.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で769億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、中盤までは前日終値を挟んで一進一退の展開。強弱材料が入り混じり、方向感を欠いた。寄り付き前に中国人民銀行(中央銀行)が事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の5年超物の引き下げを発表し、好感した買いが入って相場を支えた。米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退するなかでハイテク株売りがハンセン指数を押し下げたものの、50日移動平均(大引け時点で16139.35ポイント)付近で下げ渋り、終盤に切り返して結局この日の高値圏で終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)が高い。都市ガスの新奥能源(
02688)、石油大手のCNOOC(
00883)、電力大手の華潤電力控股(
00836)は大幅に続伸した。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も買われた。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が続落した。新エネルギー車のBYD(
01211)は中国本土で価格競争が再発したとの見方から売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.35%高の3264.40ポイントと反発。前日売られたオンライン読書サービスの閲文集団(
00772)、ライブコマースの東方甄選(
01797)、白物家電の海爾智家(
06690)が上昇した。一方、電気自動車の小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)がともに続落した。