20日の香港市場でハンセン指数は高く寄り付いた後、下げに転じた。寄り付き前に中国人民銀行（中央銀行）が事実上の政策金利である最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）の5年超物の引き下げを発表し、好感した買いが先行したが、米連邦準備理事会（FRB）の早期利下げ観測が後退するなかで次第に売りが優勢となった。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.34％安の16099.97ポイントで推移している。個別では、新エネルギー車のBYD（01211）、スマートフォン部品の舜宇光学科技（02382）、オンライン旅行会社のJDドットコム（09618）が大幅に続落している。半面、石油株のCNOOC（00883）とシノペック（00386）、電力株の華潤電力控股（00836）が買われている。

　20日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。指数は前日まで4営業日続伸し、終値で1月5日以来およそ1カ月半ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。中国の全国銀行間同業拆借中心が20日に発表した2024年2月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は、5年超物が3.95％と前月比0.25％低い水準となった。引き下げは23年6月以来8カ月ぶり。1年物は3.45％に据え置いた。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.71％安の2889.87ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材や電源設備が全面安となっているほか、ゲームや半導体も売られている。半面、教育や証券、銀行などが買われている。

上海総合指数
　始値：2902.88ポイント
　前日比：-7.66ポイント
　騰落率：-0.26％

上海B株指数
　始値：249.75ポイント
　前日比：-0.50ポイント
　騰落率：-0.2％

深セン成分指数
　始値：8857.50ポイント
　前日比：-44.83ポイント
　騰落率：-0.5％

深センB株指数
　始値：1030.49ポイント
　前日比：-0.94ポイント
　騰落率：-0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3395.19ポイント
　前日比：-8.62ポイント
　騰落率：-0.25％