16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比1.87％高の16242.33ポイントだった。中国企業指数は2.05％高の5521.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で324億6000万HKドル。

　ハンセン指数は始値で心理的節目の16000ポイントを回復。朝方に一時小安くなったが、切り返して上げ幅を広げてほぼ全面高となった。50日移動平均線（前引け時点で16148.81ポイント）を上抜け、前場の高値圏で終えた。米長期金利の低下を背景に前日の米株式相場が上昇し、香港でも運用リスクを取りやすくなった。春節（旧正月）連休明けに中国当局が景気下支え策を追加するとの期待も続いたもよう。

　個別では、前日売られた薬明生物技術（02269）が12％超上昇。新薬開発受託の無錫薬明康徳新薬開発（02359）、都市ガスの新奥能源（02688）も反発した。不動産開発の龍湖集団（00960）、乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）、ガラス大手の信義ガラス（00868）が大幅高となった。一方、電動工具の創科実業（00669）が逆行安。

ハンセン指数
　引値：16242.33ポイント
　前日比：297.70ポイント
　騰落率：1.87％

中国企業指数
　引値：5521.78ポイント
　前日比：110.84ポイント
　騰落率：2.05％

レッドチップ指数
　引値：3267.14ポイント
　前日比：85.26ポイント
　騰落率：2.68％

　16日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。前日の米株高を受けて始値で心理的節目の16000ポイントを上回ったものの、直後に上げ幅が縮小し同水準付近でのもみあいとなっている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.03％高の15948.71ポイントで推移している。個別では、都市ガスの新奥能源（02688）、スポーツ用品の李寧（02331）、香港商業不動産の九龍倉置業地産（01997）が高い。カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）は続伸している。半面、大型株のテンセント（00700）とAIAグループ（01299）が売られて相場の重荷となっている。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）と薬明生物技術（02269）、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）も安い。