8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸スタート。中国国務院は7日、中国証券監督管理委員会（CSRC）の易会満主席を解任し、呉清氏に交代させると発表した。呉氏は過去の実績でリスク対応に強いとされていることから、資本市場への支援の強化に対する期待が買いを誘ったもよう。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.61％高の2847.04ポイントで推移。セクター別では、バッテリー素材と証券が全面高。造船、半導体、電子化学品なども高い。半面、物件内装、建設コンサルティングの一角が売られている。

　8日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。決算を発表したアリババ集団（09988）が売られて指数を押し下げている。前日のNY市場は主要3指数がそろって上昇したが、春節（旧正月）の連休を前に持ち高調整の売りも広がっているもよう。中国の国家統計局が発表した1月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.8％下落、生産者物価指数（PPI）は同2.5％下落だった。市場予想はCPIが0.5％下落、PPIが2.6％下落。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.54％安の15995.20ポイントで推移している。個別では、アリババ集団の下落が目立つほか、JDドットコム（09618）やテンセント（00700）も売られている。薬明生物技術（02269）と無錫薬明康徳新薬開発（02359）も安い。半面、トリップ・ドットコム（09961）や理想汽車（02015）が買われている。

上海総合指数
　始値：2832.49ポイント
　前日比：2.79ポイント
　騰落率：0.10％

上海B株指数
　始値：247.55ポイント
　前日比：0.85ポイント
　騰落率：0.34％

深セン成分指数
　始値：8750.54ポイント
　前日比：42.30ポイント
　騰落率：0.49％

深センB株指数
　始値：1010.32ポイント
　前日比：4.85ポイント
　騰落率：0.48％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3351.41ポイント
　前日比：7.78ポイント
　騰落率：0.23％