31日の香港市場で、ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の展開。米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表と米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長の会見を香港時間2月1日未明に控え、様子見姿勢が強い。中国国家統計局が寄り付き後に発表した2024年1月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.2と市場予想通りだった。

　指数は日本時間午前10時48分現在、前日比0.39％安の15641.84ポイントで推移。個別では、前日大引け後に2023年12月期業績見通しを発表した中国神華能源（01088）、華潤電力控股（00836）が買われている。中国政府系投資持ち株会社の中国中信（00267）が急反発。半面、大型ネット株の美団（03690）が売られ、相場の重荷となっている。23年12月期本決算が大幅減益となる見通しを明らかにした舜宇光学科技（02382）は大幅に下落。医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）、無錫薬明康徳新薬開発（02359）も安い。

　31日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国政府の景気対策と相場対策への期待は強いものの、米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表を前に様子見ムードは強く、相場の重しとなっているもよう。寄り付きとほぼ同時に発表された2024年1月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.2となり、市場予想と一致した。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.08％高の2832.81ポイントで推移している。セクター別では、バッテリーや太陽光発電設備、電力などが買われる半面、造船が全面安。内装や観光・ホテルなども売られている。

　NYMEX原油 中心限月
　　終値：77.82
　　前日比：1.04
　　騰落率：1.35％

　COMEX金 中心限月
　　終値：2050.90
　　前日比：25.50
　　騰落率：1.26％

　LME銅 3カ月物
　　終値：8639.75
　　前日比：81.90
　　騰落率：0.96％

　LMEアルミ 3カ月物
　　終値：2274.50
　　前日比：23.85
　　騰落率：1.06％