26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。前場終値は前日比0.94％安の16059.99ポイントだった。中国企業指数は1.51％安の5386.25ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で564億8000万HKドル。

　ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合った後、下げ幅を拡大。前日に上抜けていた20日移動平均線（前引け時点で16060.43ポイント）を割り込んで前場の取引を終えた。前日までの3日間で1250ポイント超上昇し、心理的節目の16000ポイントを上抜けたとあって、いったん利益を確定する売りが優勢となった。中国本土市場で半導体株が売られ、主要株式指数が下落したことも投資家心理を悪化させたもよう。

　個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）が売られ、相場の重荷となっている。パソコン大手のレノボグループ（00992）、ガラス大手の信義ガラス（00868）も大幅安だった。電気自動車（EV）メーカーのBYD（01211）と理想汽車（02015）は続落。米テスラの23年10−12月期決算を受けた売りが出たもよう。半面、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）、カジノ株の銀河娯楽（00027）が続伸した。

ハンセン指数
　引値：16059.99ポイント
　前日比：-151.97ポイント
　騰落率：-0.94％

中国企業指数
　引値：5386.25ポイント
　前日比：-82.46ポイント
　騰落率：-1.51％

レッドチップ指数
　引値：3264.64ポイント
　前日比：-9.06ポイント
　騰落率：-0.28％

　26日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。前場終値は前日比0.38％安の2895.14ポイントだった。深セン成分指数は0.77％安の8788.12ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5063億8200万元だった。

　上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国当局による景気浮揚策と資本市場への支援措置の効果を期待する買いが下値を支えたものの、前日まで大幅に続伸した後とあって、週末を前に利益確定売りが重しとなった。半ば以降はおおむねマイナス圏で推移し、心理的節目の2900ポイントを下回って前場の取引を終えた。

　セクター別では、半導体、太陽光発電設備、電子化学品、コンシューマーエレクトロニクスなどが安い。半面、不動産サービスが全面高となったほか、不動産開発、ゲームなどが買われた。

　上海B株指数は2.16％高の249.68ポイント、深センB株指数は0.14％高の1036.97ポイントだった。