26日の中国本土株式市場で上海総合指数は前日に回復した心理的節目の2900ポイントを割り込んで寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に浮上した。前日まで大幅に続伸した後とあって、利益確定売りが重しとなる半面、中国当局による景気浮揚策と資本市場への支援措置の効果を期待する買いが相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.19％高の2911.71ポイントで推移している。セクター別では、銀行が全面高。不動産サービス、不動産開発、建設コンサルティングなども買われている。半面、半導体、コンシューマーエレクトロニクス、証券、造船などが売られている。

　26日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日までの3日間で1250ポイント超上昇し、心理的節目の16000ポイントを上抜けたとあって、いったん利益を確定する売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.12％安の16191.74ポイントで推移。個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）が売られ、相場の重荷となっている。パソコン大手のレノボグループ（00992）、都市ガスの新奥能源（02688）、香港コングロマリットの新世界発展（00017）が安い。電気自動車メーカーのBYD（01211）、理想汽車（02015）は続落している。半面、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）、香港商業不動産の九龍倉置業地産（01997）が大幅高。前日大引け後に2024年の経営戦略を発表したCNOOC（00883）も買われている。

上海総合指数
　始値：2897.91ポイント
　前日比：-8.20ポイント
　騰落率：-0.28％

上海B株指数
　始値：244.48ポイント
　前日比：0.08ポイント
　騰落率：0.03％

深セン成分指数
　始値：8809.76ポイント
　前日比：-46.46ポイント
　騰落率：-0.52％

深センB株指数
　始値：1036.77ポイント
　前日比：1.23ポイント
　騰落率：0.12％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3326.65ポイント
　前日比：-16.27ポイント
　騰落率：-0.49％