23日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国政府による景気対策や相場対策への期待が広がっているものの、中国経済の先行きに対する不安は強く、売りが優勢となっている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.17％安の2751.60ポイントで推移している。セクター別では、鉄道・道路や繊維・アパレル、観光・ホテルなどが売られる半面、ゲームや通信設備、ソフトウエア開発などが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ反発スタート。心理的節目の15000ポイントに乗せて寄り付いた後、上げ幅を拡大する展開。前日にハンセン指数が大幅に続落し、終値ベースで2022年10月31日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の強まった銘柄を物色する動きが相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比1.00％高の15110.77ポイントで推移。個別では、前日に安かった本土不動産関連の華潤置地（01109）、華潤万象生活（01209）が反発。電動工具大手の創科実業（00669）、自動車ディーラーの中升集団（00881）、医薬品ネット通販の京東健康（06618）が高い。大型ネット株のアリババ集団（09988）とJDドットコム（09618）も買われている。半面、PC世界大手のレノボグループ（00992）が反落しているほか、産金株の紫金鉱業集団（02899）、製薬会社の翰森製薬（03692）などが下げている。

上海総合指数
　始値：2746.89ポイント
　前日比：-9.45ポイント
　騰落率：-0.34％

上海B株指数
　始値：221.80ポイント
　前日比：1.21ポイント
　騰落率：0.55％

深セン成分指数
　始値：8465.00ポイント
　前日比：-14.55ポイント
　騰落率：-0.17％

深センB株指数
　始値：995.15ポイント
　前日比：1.89ポイント
　騰落率：0.19％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3208.43ポイント
　前日比：-10.47ポイント
　騰落率：-0.33％