19日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。中国経済の先行き不安が根強いなか、前日に大引け間際にプラス圏へ急浮上した後とあって、きょうは利益確定売りが先行。中国政府による追加金融緩和や財政出動への期待が続いているものの、実施時期が不透明との見方もあり、投資家心理を悪化させているもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.09％安の2843.18ポイントで推移。セクター別では、保険が全面安。観光・ホテル、送配電設備、百貨店なども売られている。半面、ゲームとバッテリー素材が全面高となっている。

上海総合指数
　始値：2836.97ポイント
　前日比：-8.81ポイント
　騰落率：-0.31％

上海B株指数
　始値：225.33ポイント
　前日比：-0.14ポイント
　騰落率：-0.06％

深セン成分指数
　始値：8821.77ポイント
　前日比：-25.23ポイント
　騰落率：-0.29％

深センB株指数
　始値：1022.27ポイント
　前日比：1.27ポイント
　騰落率：0.12％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3261.24ポイント
　前日比：-13.49ポイント
　騰落率：-0.41％

　19日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。米労働市場の底堅さを示す経済指標を受けて米連邦準備理事会（FRB）による早期利下げ観測が後退した半面、前日の米株式相場の反発を受けた買いが入っているもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.06％高の15401.38ポイントで推移。個別では、国際金融銘柄のAIAグループ（01299）とHSBC（00005）が買われて相場を下支えしている。オンラインゲームのネットイース（09999）が高い。一方、大型ネット株のJDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）、テンセント（00700）が売られている。