12日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。米早期利下げ期待の後退や中東情勢の緊迫化を嫌気。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の12月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.3％下落、生産者物価指数（PPI）は同2.7％下落だった。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.03％安の2885.79ポイントで推移。セクター別では、保険、ゲームが全面安。観光・ホテル、文化・メディア、インターネットサービスなども安い。半面、中国指導部が「美麗中国」建設の長期計画を打ち出したことを好感して環境関連、公共事業が買われている。

　12日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。注目の2023年12月の米消費者物価指数（CPI）は前年同月比の上昇率が3.4％と市場予想の3.2％を上回った。早期の米利下げ観測が後退し、売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.40％安の16237.32ポイントで推移している。個別では、英金融大手のHSBC（00005）と子会社のハンセン銀行（00011）が売られ、相場の重荷となっている。電気自動車の理想汽車（02015）、不動産開発の華潤置地（01109）も安い。半面、製薬の石薬集団（01093）と翰森製薬（03692）が反発。海運大手の東方海外（00316）も買われている。

上海総合指数
　始値：2880.04ポイント
　前日比：-6.61ポイント
　騰落率：-0.23％

上海B株指数
　始値：223.08ポイント
　前日比：-1.11ポイント
　騰落率：-0.5％

深セン成分指数
　始値：9026.74ポイント
　前日比：-27.14ポイント
　騰落率：-0.3％

深センB株指数
　始値：1045.63ポイント
　前日比：-0.48ポイント
　騰落率：-0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3284.36ポイント
　前日比：-11.31ポイント
　騰落率：-0.34％