■テンセント（00700）：動画アカウント「視頻号」のライブコーマス取引規模が2023年に大幅に拡大したと伝わった。報道によると、23年の総流通額（GMW）は前年の約3倍に膨らみ、供給量が4倍、受注量が3.44倍となった。

■安踏体育用品（02020）： 3月6日に米国市場に正式参入すると伝わった。中国本土メディアによると、同社幹部がニューヨークやロサンゼルス、北京、上海などでキャンペーンを展開する計画を明らかにした。

■中銀航空租賃（02588）：2023年10−12月期の航空機の新規リース契約は35件だった。23年通期では142件に上った。

　12日の香港市場は反落して始まるか。注目の2023年12月の米消費者物価指数（CPI）は前年同月比の上昇率が3.4％と市場予想の3.2％を上回った。米国のインフレ鎮静に時間がかかるとの見方から、早期の米利下げ観測が後退しそうだ。中東の地政学的リスクも地合いを悪化させるだろう。紅海での商船攻撃を続けるイエメンの親イラン武装組織フーシに対し、米国と英国が軍事行動に踏み切ったと伝わった。

　もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。米長期金利の低下を背景に、前日の米株式相場は小幅ながら上昇して終えた。また、中国指導部が「美麗中国」建設の長期計画を打ち出したことで、新エネルギー車産業の振興策や環境保護につながるインフラの整備事業への期待が高まると予想する。

　11日のNY株式相場はダウ平均が小幅に続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も小幅に5営業日続伸した。長期金利の指標となる米10年債利回りが低下に転じたことが支援となった。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、銀行株のHSBC（00005）と中国建設銀行（00939）、香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）が香港終値を下回った半面、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）、中国インターネットサービス大手のテンセント（00700）が上回って終えた。

　香港証券取引所は11日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　　当日の売買代金：122億2998万HKドル
　　買い代金：44億756万HKドル
　　売り代金：78億2242万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

1 トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン（02800）
　　売買代金：2,255百万HKドル
　　買い代金：2百万HKドル
　　売り代金：2,253百万HKドル

2 テンセント（00700）
　　売買代金：1,040百万HKドル
　　買い代金：304百万HKドル
　　売り代金：736百万HKドル

3 美団（03690）
　　売買代金：697百万HKドル
　　買い代金：459百万HKドル
　　売り代金：238百万HKドル

4 ハンセン中国企業指数ETF（02828）
　　売買代金：482百万HKドル
　　買い代金：1百万HKドル
　　売り代金：481百万HKドル

5 薬明生物技術（02269）
　　売買代金：459百万HKドル
　　買い代金：199百万HKドル
　　売り代金：259百万HKドル

6 南方東英ハンセンテック指数ETF（03033）
　　売買代金：393百万HKドル
　　買い代金：103百万HKドル
　　売り代金：290百万HKドル

7 小米集団（01810）
　　売買代金：354百万HKドル
　　買い代金：110百万HKドル
　　売り代金：244百万HKドル

8 チャイナ・モバイル（00941）
　　売買代金：225百万HKドル
　　買い代金：34百万HKドル
　　売り代金：191百万HKドル

9 CNOOC（00883）
　　売買代金：223百万HKドル
　　買い代金：124百万HKドル
　　売り代金：99百万HKドル

10 快手科技（01024）
　　売買代金：214百万HKドル
　　買い代金：129百万HKドル
　　売り代金：85百万HKドル