11日の香港株式市場で、ハンセン指数は8営業日ぶりに反発。終値は前日比1.27％高の16302.04ポイントだった。中国企業指数は1.35％高の5494.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で937億1000万HKドル。

　ハンセン指数は序盤に上げ幅を拡大すると、その後もプラス圏で堅調に推移し、終値は5日以来、約1週間ぶりの高値だった。前日の米株高が好感されたほか、指数は前日まで7日続落し、約1年2カ月ぶりの安値を更新した後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、米中の主要経済指標の発表を前に様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。

　ハンセン指数構成銘柄では、美団（03690）が5％超上昇したほか、テンセント（00700）とアリババ集団（09988）も2％超上昇し、指数を押し上げた。2023年に獲得した新規プロジェクトが132件だったと明らかにした薬明生物技術（02269）は8％超上昇。無錫薬明康徳新薬開発（02359）や理想汽車（02015）、BYD（01211）も高かった。半面、石薬集団（01093）や中国神華能源（01088）などが売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.18％高の3503.02ポイント。閲文集団（00772）や金蝶国際ソフト（00268）が大きく上げた半面、東方甄選（01797）や万国数拠（09698）が売られた。

　ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、11日は上昇が9業種、下落が3業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　情報技術：8,330.24（+2.57％)
　2　一般消費財：2,255.91（+1.24％)
　3　不動産・建設：1,540.83（+1.14％)
　4　必需消費財：14,187.20（+0.81％)
　5　金融：2,880.98（+0.69％)
　6　工業：867.07（+0.48％)
　7　医療・ヘルスケア：8,808.82（+0.47％)
　8　公共事業：4,854.70（+0.34％)
　9　コングロマリット：1,321.21（+0.15％)
　10　通信：1,308.03（-0.07％)
　11　素材：5,507.95（-0.35％)
　12　エネルギー：9,125.68（-1.55％)

　香港証券取引所が11日に発表した統計によると、中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は、成約ベースで54億2400万HKドルの売り越しだった。 うち上海経由の売越額は20億1000万HKドル、深セン経由は34億1400万HKドルだった。