5日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比0.66%安の16535.33ポイントだった。中国企業指数は0.75%安の5606.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で818億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く始まり、前場は前日終値を挟んで一進一退の展開。米連邦準備理事会(FRB)が景気判断の上で重視する23年12月の米雇用統計がこの日の夜に発表されるとあって模様眺めムードが広がった。後場に入ると、前日の米ハイテク株安と米長期金利の上昇、足元の人民元安を懸念する売りに押された。
ハンセン指数の終値は20日移動平均線(大引け時点で16559.21ポイント)を割り込み、昨年12月22日以来2週間ぶりの安値だった。セクター別では、医療・ヘルスケアと情報技術が下げた半面、通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷となった。医薬品関連の下落が目立ち、翰森製薬(
03692)、薬明生物技術(
02269)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、京東健康(
06618)が続落した。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、ビール醸造の華潤ビール(
00291)、電気自動車の理想汽車(
02015)も安い。半面、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、都市ガスの新奥能源(
02688)が大幅に続伸。家電株の海爾智家(
06690)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は前日比1.71%安の3592.33ポイントと反落。データセンターの万国数拠(
09698)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が大幅安となった。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)が大きく反発した。