21日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.04％高の16621.13ポイントだった。中国企業指数は0.13％高の5619.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で695億6000万HKドル。

　ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、序盤はマイナス圏で軟調に推移したが、本土市場の上昇を受けて下げ幅を縮小すると、後場は前日終値を挟んでもみ合った。中国政府による景気対策への期待は強いものの、中国の景気減速が警戒されるなか、週末から始まる4連休を前に持ち高調整の動きも広がり、相場の重しとなった。

　ハンセン指数構成銘柄では、美団（03690）やアリババ集団（09988）が買われて指数を押し上げたほか、新奥能源（02688）や九龍倉置業地産（01997）、信義光能（00968）の上昇も目立った。半面、翰森製薬（03692）が11％超安と急落。理想汽車（02015）や創科実業（00669）、AIAグループ（01299）も売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.44％安の3710.22ポイント。米国政府が電気自動車（EV）を含む一部中国製品の輸入関税の引き上げを検討していると伝わり、理想汽車や蔚来集団（09866）や小鵬汽車（09868）が大きく下げた。この他では、中国恒大新能源汽車（00708）が49％高と急騰し、大幅に7日続伸した。

　ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、21日は上昇が9業種、下落が3業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　不動産・建設：1,586.51（+1.11％)
　2　工業：892.04（+1.05％)
　3　公共事業：4,741.73（+1.03％)
　4　必需消費財：14,763.69（+0.65％)
　5　素材：5,488.90（+0.63％)
　6　コングロマリット：1,323.46（+0.17％)
　7　金融：2,887.14（+0.16％)
　8　通信：1,247.30（+0.11％)
　9　情報技術：8,892.35（+0.09％)
　10　エネルギー：8,596.27（-0.22％)
　11　一般消費財：2,296.05（-0.53％)
　12　医療・ヘルスケア：8,855.92（-1.37％)

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